2025.04.01スタッフのつぶやき36
法話
皆様もお通夜の時、お勤めが終わった後にお寺様が立ち上がり
こちらを向いてお話しされる姿を見たことはありませんでしょうか?
全てのお寺様がお話をされるわけではありませんが、お話上手な方はおられます。
『死』について『死とはなんぞや』と説いて下さる方、故人と親しい間柄であるこそ
お互いにしか知りえない生前でのやりとりのエピソードを話される方、位牌にある法名に
ついてのお話、蓮如上人の書かれたお手紙『御文書』『御文』の内容についてお教え
下さる方と、題目は様々なのですが、聞き入ってしまうのはやはり、故人様とのエピソード
のお話です。
地域とお寺をしっかり支えあっているという関係性が成り立っている地域では、お寺と隣近所、
門徒さんとの距離が近く、地区あっての寺、寺あっての地区だと感じます。
故人がどんな方だったのか、そこにいる全ての人が知っている『うん、うん』とうなづいて
お寺様の話を聞いている、そんなお通夜はほっこりなごみ”故人を偲ぶ”という言葉がしっくりきます。
この仕事をしていて、たくさんの通夜でのお話を聞かせていただきますが、どのお話もありがたく
受け止めさせていただきたいと思います。